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MITメディアラボ石井教授の『造山力』を「保育」に活かすには?

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弊社で開催したMITメディアラボの石井教授のセミナー。そこでお話いただいた造山力を保育の現場で活かすには? ということで、当日ご参加いただいた3名の保育士さんにセミナーの感想と現場での活かし方についてインタビューしてきました。


>>講演会のイベントレポートは以下からお読みいただけます
【2019年1月30日開催】MITメディアラボの石井裕教授による『未来競創: アート& サイエンス融合による独創的ビジョンを思い描ける人材育成のために』
【2018年11月28日開催】MITメディアラボ 石井裕教授が考える『未来競創:パイオニアを目指すあなたへ グローバル時代を生き抜くための哲学』


(登場人物)
Kさん(男性):保育園園長
Tさん(男性):保育園主任
Hさん(女性):保育士
植竹:インタビュアー(コソダテリノベ)

『造山力』を「保育」に活かすには?

植竹:
先日お越しいただいた石井教授のセミナーの感想をお聞かせください。
まずはHさんいかがでしょうか?

Hさん:
ものすごいスピード感と普段聞き慣れない、あまり考えない分野の単語や横文字が多くて頭の中に「?」がたくさん浮かんだのが本当のところです。

植竹:
たしかにあのスピード感と情報量はなかなか普段経験しないですよね…。迫力がすごいですよね。Tさんはいかがでしたか?

Tさん:
昨年のセミナーにも参加して、石井先生のお話を聞くのは2回目でしたが、前回より深く理解できた気がします。前回は「造山力」という言葉がとにかく印象的で、今回はその言葉はもちろん、周辺の話もじっくり聞くことができました。

植竹:
僕も2度目の参加でしたが、前回気になった箇所とは違う箇所のお話がすごく印象に残ったのが、不思議だと思う反面、より深く理解できたというのはとても共感できます。Kさんはいかがでしたか?

Kさん:
印象的だったのは石井先生が非常に楽しそうだった姿です。自分の人生、これまでやってきたことに納得というか、充実感があって、お話の中にもあったように、自分自身が楽しみながら研究をされてきたのだというのが強く伝わってきました。あとは、お話のうまさも印象的でした。

植竹:
すごくよくわかります! あのポジティブかつ力強いエネルギーは、先生の語るVisionの大切さやそこに向かう際の大変さや苦労を上回る喜びのような感情があって、パイオニアとしての生き方やVisionを大切にすることへの説得力がありましたね。加えて「生徒につまらないと思われたら負け」とお話していたとおり、講演者と参加者の真剣勝負を繰り返してきたからこその講演の質の高さも圧倒されるものがありましたね。

では、保育士という立場で、講演の中のお話で、保育の現場に活かしたいことや活かせそうなものはありましたか?

Kさん:
恐らくほとんどの要素が保育につながると思うのですが、あえて中身から離れた話で、質疑応答の時の喰い気味の返答というか、あの瞬発力、レスポンスの早さはとても大事だなと思います。子どもたちの興味や関心って、本当に一瞬で終わってしまうこともあって、保育者がレスポンスに迷っている間に次のことに興味が移っていたりして、せっかくの瞬間を逃してしまうこともあるんです。だからこそ、どんなボールが来ても即座に打ち返せるレスポンスの早さと対応力を広げるための保育者自身の経験の幅広さや深さが大事だなと改めて感じました。

Tさん:
僕は前回も気になった「造山力」がやはり大事だなと思います。本当に解決すべき課題や人生をかけて取り組むべきVisionはどこかの誰かが用意してくれるのではなくて、自分で造り上げて、その山に登っていくことが大切だと思うんです。保育園では人生Visionなんて大それたものではないですが、それができるように自分がやりたいと思った願望に真剣に向き合って成功したり、失敗したりしながら、造山力の基礎を育んでいきたいなと思います。小さい達成感の積み重ねが将来にもつながっていくのかな、と。

植竹:
たしかにそういうスモールステップから始めて目標を立てる→達成するという自己実現というか、自信をつけていくことも大切ですね。

Hさん:
私は旅のお話の中で出てきた「一期一会」ですね。Kさんの話とつながる部分もありますが、子どもたちの興味や関心、あるいは人との出会いって一期一会だと思うんです。あたりまえのことですが、興味を持ってやってみて、それが楽しければ続けるし、そうでなければやめてしまう。だからこそ保育者はその一回の出会いに最高の環境を用意しなければと思いますし、サポートもしていく必要があるなと思います。それには先読みも必要で、でも道を決めて押しつけになってしまってもダメで、まずは「そのとき」をきちんと発見して「出会い」につなげてあげないとな、と。

植竹:
みなさんそれぞれですが、やっぱり子どもの興味を大切にして出発するというのは共通しているところですね。
一方でその「興味」を継続する、あるいはやめどきの見極めが難しいと思うのですが、そのあたりってどう判断されているのでしょうか?
ということで、次回は「興味の続け方、やめどき」について引き続きお話お聞かせください。

後編「子どもの『興味』の継続ってどう判断したらいい?」は次週公開予定です。
公開のお知らせはコソダテリノベのFacebookページでお知らせします。
お楽しみにお待ちください。

Photos by Yoshimi Murakami

コラムニストプロフィール

植竹 康之

植竹 康之

東京都練馬区出身です。大学でアイデンティティー形成を学び、1年間デンマークへ留学。障がい者ヘルパーとして働きながら、学童保育でも活動していました。卒業後は広告制作会社に入社。結婚を機に住居探しをする中で、ライフプランや子育てのための環境を考えた家探しの重要性を感じ、コソダテリノベに参画しました。
10年、20年、その先と、自らも家族の一員として生活していくイメージを持って家探しのサポートをしていきます。

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