Column コラム

ママたちの家づくりSTORY5「小上がりライブラリーが、家族のくつろぎスペース」

家づくり実例不動産リフォームリノベーション

マイホームがほしい、と思うタイミングは、子育てと重なります。

先輩ママたちは、どんなことを考えて進めたのでしょうか。

ママたちの体験談には、家づくりの参考になるヒントがたくさん散りばめられています。

第5回目は、リビングの一角に小上がりをつくったというママにインタビューしました!

 

Dさん profile

年齢:32歳

家族構成:4人(4歳の男の子、1歳の女の子)

都内在住

延べ床80㎡の分譲住宅をリノベーション

築・入居半年

ほぼ新築の戸建物件をリノベーション

外資系の証券会社に勤務するワーキングマザーです。

仕事がら、朝6時半には家を出ます。子どもたちを保育園へ送るのは、9時出社の夫の役目。

朝が早いこともあって、マイホームについては、場所命で選びました。

勤務先まで地下鉄1本で行けること。30分以内で着くことが条件です。

都内なので、物件探しはコスト面で難航しました。新築マンションを中心に見ていたのですが、やはり高くて。共稼ぎで、私も外資系なので正直そんなに所得は低い方ではありませんが、都内のマンションの高さには、本当にため息が出ました。

場所や広さなど、条件が折り合った物件は、ほとんどが7000万円以上。

ローンが組めないわけではありませんが、もしも何かあって、私か夫が働けなくなったら……と考えると、二の足を踏みました。子どもたちの教育資金も考えて、無理のない金額設定にしようと、夫と話し合い、6500万円の目標額を設定しました。

目標額を6500万円にすると、どうしても広さに限界が出ます。

2人目を妊娠していたので、少なくとも70㎡はほしいと思いました。

週末ごとに物件巡りをしましたが、どこも手狭。

近さと広さ、どちらかを天秤にかけなければ無理なのかな……と思っていたところでした。

熱心な営業マンの方が持ちかけてくれたのが、この家です。

それは、数ヶ月前に建ったばかりの新築分譲住宅でした。

一度買い手がつき、引っ越しもされたそうなのですが、直後にそのオーナーが手放したそうなのです。理由はオーナーの個人的なものということでした。

ほぼ新古状態のその家は、売却を急いでいるとのことで、6000万円だった当初の価格から、700万円も値引かれていました。

いわゆるペンシルハウスと言っていいような、1階にビルトインガレージと水回り・納戸、2階がリビング、3階に2部屋という造り。

間取りはまったく好みではありませんでしたが、抜群のアクセスのよさと、そこそこの広さ、そして価格に、もう飛びつくしかないという感じでした。

購入について話を進めるうちに、私が間取りやインテリアについて納得していないことを知った営業マンが、こう言ったのです。

「思い切って、リノベーションをしちゃったらどうですか?」

私も夫も、はじめはキョトン、でした。

何しろ新築同然のピカピカした家。このまま使う前提で考えてはいましたが、なるほど、確かに、その手があるかもしれない。

何しろ、予算よりもずいぶん安いのですから。

家の価格5300万円で住宅ローンを組み、700万円の予算でリノベーションを別途考えることにしました。

リビングを中心に、好みのデザインにリノベーション

細長く、まさに鉛筆のような家なので、それぞれの階に広さを求めることはできません。

各階に、少しずつ手を入れるような感じでリノベーションをしました。

1階

わが家は車を持たないので、本当はこのビルトインガレージも部屋にしたかったんですが、構造と換気の問題があって、難しいとのことだったので、断念しました。

ビルトインガレージ、玄関、納戸とバスルーム、トイレはそのままに、手を入れたのは、洗面所だけです。

少なかった収納を、壁に造作でつくってもらい、洗面台も造作のものに変えてもらいました。実験用の大きくて深いシンクを夫が見つけてきたので、それを組み合わせてもらって、はじめ無理矢理感はありましたが(笑)、モルタルで仕上げて、個性的な洗面台になりました。

2階

フローリングを、無垢材に変更しました。

壁付けキッチンがちょっと気に入らなかったのですが、水回りを動かすと高額ということだったので、キッチンに平行するように、オリジナルの造作カウンターを造ってもらいました。

これがあることで、アイランドキッチンのようにも見え、作業スペースも広がったので、とても気に入っています。このカウンターに対してT字で置けるようにデザインした木のダイニングテーブルもオリジナルです。

一番のこだわりは、リビングの一角に小上がりを造ったこと。

床下収納も兼ねた畳の小上がりで、壁には天井までシェルフを造作してもらいました。

ここは、家族のライブラリー兼、くつろぎの場所です。

ここで子どもに読み聞かせをしたり、クッションにもたれて向かいの壁に設置したテレビを見たりしています。

床下の収納は、キャスター付きで引き出せるようになっていて、本のほか、来客用の布団もしまえるようになっています。小上がりに沿ってカーテンレールも付けてもらったので、ゲストが眠るときは、カーテンで空間を仕切ることもできます。

壁は、一般的な白いクロスだったので、天然素材の珪藻土で塗り、キッチンの一部に白いタイルを貼りました。

3階

無理矢理仕切った感のある2つの部屋だったところを、仕切りを外して、オープンな一部屋にしてもらいました。こちらも、無垢材のフローリングに変更です。

北側の一角に低い壁を建てて、クローゼットに。扉もないオープン収納です。見る位置によっては、中が見えないようになっています。

壁は一面を薄いグレー。もう一面を薄い黄色で塗装。

黄色い壁には、造作のテーブルと壁面収納をつくってもらい、中央に仕切りを付けてもらいました。子どもたちの学習用です。中央の仕切りから梁までの間にはカーテンレールを取り付け、将来的には子どものプライベートゾーンを仕切る工夫もしてあります。

ベッドは置かず、すのこベッドを取り入れました。

今はセミダブルサイズを2つくっつけて、マットタイプの布団で家族全員で寝ています。

子どもが大きくなったら、ここを子どもたちに譲って、私と夫は2階リビングの小上がりで寝ることになるのかな、と思っていますが……。

マイホームで気に入っている場所は?

やっぱり、リビングに造った小上がりのライブラリーですね。

ひとつ小上がりをつくったことで、LDK全体に動きが生まれて、狭さを感じなくなりました。収納力もありますし、ペンシルハウスのわが家には、とても有益だと思います。

何しろ、畳が心地いいです。娘のおむつをかえたり、着替えをさせたりするのも楽ですし、お昼寝スペースとしても活躍しています。これがあることで、ソファなどの家具を増やす必要もなく、部屋がスッキリと片付きます。

陽当たりのいい場所につくったので、ひなたぼっこをしながら本を読むのも気持ちがいいですよ。

つい、大人もウトウトしてしまいます(笑)。

もっとリノベーションしたい場所はありますか?

今回のリノベーションは、結局700万円もかからずに、500万円以下で収まりました。

ほぼ新築物件だったことも幸いしているんですが、本当は、もっともっと手を入れたいところだらけです。

まず、懸案のビルトインガレージ。いまは物置と自転車を入れているんですが、できれば中をきれいにして、テーブルなども付けて、ウッディな雰囲気の趣味部屋にできたらいいなと思っています。

そして、玄関。いかにも分譲住宅というユニットのシューズケースなどが、やっぱり気に入らないんです。ここは、納戸とつなげて、土間玄関にしてしまえばよかったと後悔しています。ガレージのスペースがあるからと、見落としてしまったんですよね。

家って、やっぱり実際に暮らしてみないと、本当にいじりたいところがわからないというか。それは実感しています。

子どもがこれから大きくなってきたときに、プラスアルファで直したいところが出てくるんじゃないかな、と思っているので、玄関も合わせて、もう一度、だけでなく、何度でもリノベーションできたらと思っています。

コラムニストプロフィール

SHIHO

SHIHO

愛知県出身、34歳。おいしいものとインテリアが大好き。5歳と3歳の息子を育てながら、ママライターとして活躍中。夫は36歳、都内の某メーカーに勤務。現在は神奈川県某市で3LDKの賃貸マンションに居住。上の子どもが小学生になる前に、どこかに(できれば都内に)家を買いたいと考え、絶賛リサーチ中!

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