Column コラム

リフォームとリノベーションの違いを知って、中古物件を新築同様に!

リフォームリノベーション

 

子育て世代には、メリットいっぱいのリノベーションがいいってホント?

そもそもリフォームとリノベーションの違いって?

リノベーションにも、デメリットはあるの……?

などなど、リノベーションにまつわる素朴な疑問にお答えします!

 

「リフォーム」と「リノベーション」、どう違うの?

 

ママライターのSHIHOです。

最近、お友達のリノベーションマンションに遊びに行って、ますますリノベーションに興味が湧いている今日このごろ。

 

今回は、「リフォーム」と「リノベーション」の違いから、学んでみたいと思います。

教えてくれる専門家は、コソダテリノベの小野雅司さんです♪

 

SHIHO:小野さん。ひと昔前までは、お家を直すことを、総じて「リフォーム」って言ってたと思うんですが。そもそも、「リフォーム」と「リノベーション」、どんな違いがあるんでしょうか?

 

小野:リノベーションもリフォームも、中古住宅をより快適に住めるように工事をするという点では違いはありませんし、国によってその違いが定義されているわけではありません。ただし、住宅を提供している私たちとしては、ある程度の使い分けをしています。例えばキッチンを例にすると、古くなってしまったシステムキッチンを同じ大きさの新しいシステムキッチンに単純に取り替えることを私たちは「リフォーム」と呼んでいて、キッチンの使い勝手まで考えてシステムキッチンを取り替えるだけでなく、キッチンの広さ・形・位置まで変えてしまうことを「リノベーション」と呼んでいます。

 

SHIHO:なるほど。新築時にあった性能をゼロとすると、築年数が経つとともに劣化して性能はマイナスになりますよね。そのマイナスをゼロに戻すのが「リフォーム」、そのマイナスをプラスにするのが「リノベーション」、ということですか?

 

 

小野:その通りです。中古マンションのリフォーム工事では、壁紙や畳・カーペットを張り替えたり、浴室やトイレの交換など、壊れたり劣化した部分を修理・交換する部分的なメンテナンス工事をすることが多いです。一方、リノベーション工事では多くの場合、一度内装を全て解体してコンクリートの躯体の状態(スケルトン)にします。そこから内装を作っていくので当然大規模な改修がされています。お風呂やキッチンなどの設備の更新はもちろん、お客様の好みやライフスタイルに合わせた間取りへの変更もすることが可能です。

 

SHIHO:「リフォーム済みマンション」ってよく聞きますよね。それは、修繕してあって、建った状態に戻っていると考えていいんですか?

 

小野:実は、見落とされがちなのが天井裏や床下を通っている配線や配管の更新です。こういった配線や配管にも寿命があります。リフォーム工事だけではなかなか配線配管の更新はしないことが多いため、リフォーム済みマンションをせっかく買ったのに、排水管が詰まってしまったり、ひどい場合には漏水してしまう可能性もあります。

 

SHIHO:ええっ、それは怖いですね!

 

小野:信頼の置ける会社が手がけたリフォーム済みマンションで、買う側もきちんとそこまで確認ができるなら、問題はないんですけどね。ちなみに、リノベーションに近い改築工事をフルリフォームなんて呼ぶ会社もあったりして、使い分けは曖昧だったりします。SHIHOさんのお友達のマンションは、リノベーションした物件だったんですよね?

 

SHIHO:そうです。3LDKだったところを、広々2LDKに変更して、お風呂もトイレも全部こだわってて、それはもうオシャレでした!!

 

小野:リノベーションのいいところは、細部まで自分好みに作ることができることです。壁紙を張り替えて、ユニットバスを取り替えただけの中古リフォーム物件では、SHIHOさんの好みには合わないかも、ですね(笑)。

 

リノベーションのメリット

SHIHO:ここまでお話を聞いていると、リノベーションには多くのメリットがあるようですね。

 

小野:そうですね。ここで、リノベーションのメリットについて、整理しておきましょう。

 

物件の選択肢がたくさん!

誰もが、通勤に便利な都心に住居が欲しいと思うものです。でも、都心で新築マンションや新築の一戸建てを購入できるのは、日本でも本当に一握りの層ですよね。新築にこだわれば、郊外へ目を向けるしかありません。大胆に生き方を変えて、地方へ引っ越してしまうという手もありますが、現実的ではないですよね。でも、中古物件なら、選択肢がぐんと広がります。タイミングさえ合えば、条件を満たす場所に、希望通りの広さの物件が見つかることがある。これは、大きなメリットと言えます。

新築よりも安くマイホームが手に入る!

同じ予算で手に入る物件を、新築と中古リノベーションとで比較してみるとします。

仮に3500万円の予算として、新築の物件は、「都心に近ければ狭い」「遠ければ広い」。中古リノベーションなら、「都心に近く、かつ広い」、「都心から遠ければさらに広い」。

もちろん中古の物件の価格にもよりますが、新築よりも安い値段で、理想とするマイホームを手に入れることができるのです。

自分好みの設計ができる!

思い通りの注文住宅を誰もが建てられればよいのですが、現実は予算との折り合いをつけなければなりません。一方、新築のマンションや建売住宅は、新しさや高機能がメリットではありますが、どれも似たり寄ったりの無難な内装がほとんど。住まいにこだわる人、インテリアに興味がある人には、どうしても面白みに欠けてしまいます。

「全体的に仕切りのない空間にしたい」

「アイランドキッチンを中心にしたリビングダイニングがいい」

「壁は自分の好きな色を選びたい」などなど……

限られた予算のなかで、自分のイメージに合わせた、こだわりの家を実現したいという人にぴったりなのが、リノベーションなのです。

 

リノベーションのデメリット

小野:物事にはすべて二面性があるように、リノベーションにもデメリットはあります。リノベーションを本気で考えるなら、デメリットについて、きちんと理解をしておく必要があります。

 

SHIHO:は、はい……。

 

耐久性が不安な物件に要注意

 

中古物件は、築年数に注意する必要があります。現在の法律の基準を満たさない耐震性の物件も、なかにはあるからです。以前は、現在のように基準が厳しくなかったこともあって、見えない部分の手抜き工事もありました。耐震基準の大幅な見直しが行われたのが1981年ですから、それ以前の物件については、特に注意が必要です。せっかく希望の条件を満たしていても、耐震改修に別途お金がかかってしまったり、住んでいる間に不具合が出たりしたら、余計なコストがかかります。不安を感じる点があれば専門家に相談するなど、きちんと下調べをしておきましょう。

 

住宅ローンを利用する場合に注意が必要

 

中古物件を購入してリノベーションをする場合、以前はリノベーション費用に住宅ローンを使うことができなかったのですが、最近になって中古物件の購入費用に加えて、リノベーションに関わる費用も住宅ローンで借り入れることができるようになってきました。ただし、通常の住宅ローンの審査よりもハードルが高かったり、リノベーション費用を全て出してくれるところもあれば一部しか出してくれないところがあったりと、金融機関によって対応が違います。そのため新築マンションの購入と比べると、よりしっかりとした資金計画と銀行選びが必要になりますので。そのあたりの知識と経験をもった不動産会社さんに物件探しをしてもらいましょう。

 

完成までに時間がかかる

 

新築物件や、リフォーム済み物件を購入した場合は、引き渡しの後、すぐそこに住むことができます。しかし、リノベーションの場合は、引き渡しの前に、建物検査、設計、施工の工程が加わります。最短でも物件購入してから3か月後の引き渡しとなります。

出来上がりのイメージに強いこだわりがあればあるほど、建築士とはしっかりとした打ち合わせも必要になります。

すぐに住みたいと急を要している人には、難しい買い物だと言えます。

 

 

SHIHO:な、なるほど〜。中古物件の築年数や耐久性、ローン金利、出来上がりまでにかかる時間、このあたりがネックになってくるわけですね。

 

小野:そうです。コストに関しては、また改めて詳しく見ていきましょう。あくまでも、ローン金利が高くなるという話ですから、総じて予算がかかる、というわけではありません。

 

SHIHO:自分がこだわって暮らす家づくりですから、性急に物件を決めたり、設計を進めたりするのは違うかな、と思います。じっくり取り組む覚悟。うん、ここが大切なんですね。

 

予算いくらで、どこまでできるの? リノベーション

 

SHIHO:ところで、リノベーションって、どれくらいの予算で、どこまでできるものなんでしょうか? すごく高そうな気がしているんですが、ざっくりした感じでいいので、教えてください。なんとなくですけど、中古物件の金額:リノベーション費用=6:4、みたいな想像をしてるんですけど。

 

小野:なるほど。うーん、そうですね、どこまでやりたいか、によっても違うんですけど、子育て世代のリノベマンションの相場に合わせて考えると、中古物件の金額:リノベーション費用=7:3、くらいのイメージでしょうか。たとえば、中古物件は80平米の3300万円で、リノベーション費用が1200万円という具合です。

 

SHIHO:まさにウチの予算です。リノベーション代に1200万円かけたら、どこまでできるんですか!?

 

小野:間取り変更から、機能性、デザインにまでこだわることができると思います。

 

SHIHO:1200万円で、壁を黒板にしたり、カフェみたいなリビングダイニングを作ってもらえるということですか。

 

小野:ははは、SHIHOさんのイメージがまだよくわかりませんが(笑)、かなり理想に近い住まいを実現することができると思いますよ。

 

SHIHO:もっと具体的に知りたいです! お金のことも、どんな風にできるのかも……!!

 

小野:はい、今後も、リノベーションについて、たくさんお教えしますよ!

コラムニストプロフィール

SHIHO

SHIHO

愛知県出身、34歳。おいしいものとインテリアが大好き。5歳と3歳の息子を育てながら、ママライターとして活躍中。夫は36歳、都内の某メーカーに勤務。現在は神奈川県某市で3LDKの賃貸マンションに居住。上の子どもが小学生になる前に、どこかに(できれば都内に)家を買いたいと考え、絶賛リサーチ中!

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